砂と鉄

よく分からない備忘録たち

『Green Bullet(グリーンバレット)』の感想

『Green Bullet(グリーンバレット)』の感想です。

greenbullet.jp

 

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『Green Bullet(グリーンバレット)』の感想

すごくよくて冷静になれないため、感想を脈絡なく書きます。

 

 

 

 

グリーンバレット、めちゃくちゃ最高友情ぶちあげアクション映画で萌......!!!の感情しかなくなった古のオタクになりました。

 

『最強殺し屋伝説国岡』ってダークWEB(誰でも見れるのにダークWEB?)で公開されていた作品ということになっていたんだ!と設定の落とし込みになるほど~となりました。

 

最初の面接のシーンからもういろいろヤバくて笑いました。そもそも二人で面接ってできるのか?と思いました。あと沖田さんの感情の起伏がヤバすぎて怖かったです。

でも、面接の場面の展開がうますぎて「登場人物たちそれぞれの説明と自己紹介」「この作品の殺し屋などの世界観や雰囲気を説明」「これから始まる合宿が大丈夫なのか?という疑問や不安を鑑賞者に持たせる」という要素を濃縮しているのに見ていて楽しくて、合宿参加者たちの個性と顔をだいたい覚えられてその後の物語をストレスなく楽しめるようになっていてすごく面白いしすごい!になりました。

あと沖田さんが過去に起こした事件を映した防犯カメラの映像で、本当に躊躇なく相手をボコっている姿に暴力の才能がありすぎて一瞬で好きになりました。

社長が語るお金持ちのイメージが「ウーバーイーツをいつでも頼める」「タワマンに住める」「ジャガーに乗れる」などで悲しくなりました。(お金持ちになったことがない庶民が抱くお金持ちへのイメージかつ、お金持ちを想像できないくらい経験と想像力が貧弱なのが悲しいです。)

 

沖田さんが急に銃を撃った後に「何かしちゃいましたか?」と言うところで、そんな異世界転生みたいなことを言う状況あるんだ……と思っていたら、国岡さんが即「なろう小説読んでそう」「読まれないなろう小説書いてそう」などキレキレに突っ込んでいて笑いました。
国岡さんの現実にいる厄介な人やインターネットに染まった人にまで的確に容赦なく言うのが面白すぎて(ここは……インターネット?)に見ている最中になりました。(インターネットに染まったオタクの感想すぎて最悪)

 

最強殺し屋伝説国岡がすすめる映画とは……!と思って見ていたら『エクスペンダブルズ』で(そこなんだ!)と素直に思いました。『ある用務員』『黄龍の村』あたりの監督の作品を宣伝するかな?と予想していたので……(国岡さんと同じ顔をした方(同じ俳優さん)が出演されていますが)

しかし、『エクスペンダブルズ』は普段映画をそんなに見ていないけれど殺し屋ならある程度はアクション映画見てるだろうな、という国岡さんのキャラクターの想像をしやすい絶妙な線をついてきていると思います。あとアクションもよくて、おすすめも比較的しやすくレンタルや配信で見やすい作品なのも誰かにおすすめするときには最高ポイントで、(国岡さんは社会に馴染めずに殺し屋をしているが、人付き合いを諦めているわけでもなく、周囲の人たちに気遣っているのかな)などと想像しました。

 

神崎さんが「メルカリで買った」とTシャツを見せるところで(映画の公式グッズがこの世界では最強殺し屋伝説国岡さんのファングッズなんだ!)と(悪気はないけどメルカリで購入したって言えるのは、公式にお金を使ってないってことと、転売に加担していることを示すからやめた方が……)など複雑な感情になりました。

国岡さんが最初の仕事をやっているところで、オレンジ色のド派手なジャケットを着ているために地主さんか?*1と勝手に思いました。あと「ゲームの配置みたいですね」「プレステ3の~」と例えているのが面白かったです。

屋上でのバトルでヤジがころころ変わるのがスマブラか?と思いました。

 

鹿目さんが銃を的にうまく当てられないのを煽りまくる沖田さんに(”百合”だ!!!)となりましたが、同時に煽るな、危ない!!!煽り方が的確すぎてダメージがでかすぎる!!!!となりました。

それにしても沖田さん、才能がありすぎて怖いです。

鹿目さんを連れ戻しに行った東雲さん、やさし~~と思っていたらマルチ商法ネズミ講)の本をトランクにたくさん詰め込んでいるのを見て(あっ、ヤバイ。だめだ)と血の気を引くのが面白かったです。鹿目さんもタメ口から敬語に戻っているのも好きです。

 

カレーの食べ方がみんな性格が出ていて好きだなと思っていたら、パンフレットでそのあたりも触れられていて最高……になりました。

それにしても「林間学校に行った?」と話を振っただけでヘビーな話がぽんぽん出るのがすごいというか、殺し屋になりたいと思った人は社会にどうしても溶け込めない、溶け込むのが苦手な傾向があるのかもしれない(最強殺し屋伝説国岡のいる世界では)と感じました。

沖田さんの過去話がヤバすぎるし、それでめちゃくちゃ笑っているのも豪胆すぎて好きです。

オンラインサロンの話を始める東雲さんに周囲がさっと引いていく雰囲気がよかったです。あと嘘だからやめな、などしっかり止める人がいないのもリアルでよかったというか、信じ込んでいる人は嘘だといくら言われても受け入れられないパターンが多いため(あ~こいつに正論言っても無駄だな)という雰囲気が感じられてよかったです。

 

合宿中に段々仲良くなっていくメンバーが、特に二人組を意識して仲良くなっていったり、作中で絡みがあったりして(萌え!!!)と久しぶりになりました。

個人的には沖田さんと山田さんがこう、仲良くなっていくのがめちゃくちゃ好きです。

「エペ」「エペ?」というやり取りから「Apex」と分かっていく過程の最高さと、沖田さんの「キレてパソコン壊した」というエピソードの強さ(暴力)の温度差に笑いました。

ギターやるの?と聞かれて「これで殺すんだ」と斧を見せてくれる沖田さん、めちゃくちゃ怖いがめちゃくちゃかわいいし強くて本当に最高です。

 

人を殺せるか試すためだけに連れてこられた人たちもかわいそうですが、車から降ろされるときに容赦なくスタンガンを当てられているのもかわいそうでした。

でも、「せーの」で仲良さそうな二人組に殺されるのは死の間際に見る幸せな幻覚か?と思いました。最高!!!!

神里さんと今井さんが「人殺しちゃった~~」と仲良くしているのかわいすぎて最高……!!!

 

夜にいろいろお酒を飲みながら話している国岡さんと大阪さんの会話で、「大卒です!」なのがアイデンティティになっていそうな人がいて悲しくなりました。大学生になっても社会人になってもツイッターで、「センター試験・大学入学共通テストのこの科目は○割取れた」と呟いてそうで……大学でどんな勉強して、どういう考えを持っているか、どういった視野を持って何を考えているのかが大切なのであって、大卒そのものは、その……あと大卒以外は自信が持てるものがなさそうなのも地味に辛い描写です。

それにしても大阪さんの殺し屋や国岡さんへの固定観念やこだわりに、『ガチ恋粘着獣』を思い出しました。他人に理想を押しつけるな!あと語りも絶妙に意識が高くも自分の持論に反映できていなかったり、上辺だけの言葉のきれいさばかりで中身がなさそうなのもリアルな感じがきつくてすごかったです。

勝手にアクリルキーホルダー作って公式グッズにしましょう!って映しているのも面白いし、「宣伝すな!」と突っ込まれているのも面白いし、実際国岡さんのアクリルキーホルダーが公式グッズとして現実で販売されているのも含めて面白かったです。

やっていることがオタクの行動で面白すぎます。

 

社長の激気持ち悪すぎる上から目線説教のうざさがリアルすぎて笑いました。現実にいそうだし、周りからも聞いたことがあるので生々しくてすごかったです。(こういう生々しい嫌なリアルを作品に取り入れてストレスを作りつつも、そうしたストレスをその後の展開とアクションですっきりさせてくれるため物語の作り方がうますぎて最高です。)

山田さん、ありがとう……撃ってくれて……と思うほど、社長が撃たれた瞬間すっきりしました。鹿目さんの「勝ちたい!!!」でめちゃくちゃ好きになります。そうだよな、こんなクソどもには勝ちたいよな!!となります!

「女の子だから」「泣かせちゃうかも」みたいなのをほざくのは本当に「男性が女性を立場・肉体的な力関係で上位に立っていると無意識に思い込んでいる」雰囲気がすごくあって気持ち悪すぎたのですが、登場人物たちも気持ち悪いと思っていたようで(だよね!!!!)と共感しました。

 

フォックスハンターたちが顔を隠していたのは何でだろうという伏線がきっちり回収されていて面白かったです。

各々が各々の理由を持って自ら「殺す!」という意思を持つのが最高ですが、的確に無理だと突っ込む国岡さん、さすがプロだ!と思えて好きです。

それにしても東雲さん、ここでようやく騙されているのに気がついてよかった……

 

フォックスハンター相手のアクションがよかったです。何というか、急ごしらえの作戦と装備でも、短期間で身に着けた技術で「ぶち殺すぞ!!」という強い意志でやりあっている洗練されきっていない動きでも、相手を全員殺して生き残るという強い覚悟を感じて最高でした。東雲さんも吹っ切れてよかったです。

あとマガジン装填が苦手な神里さんを今井さんがマガジン装填して補うコンビネーションと、約束通りに今井さんが行動しているところに「二人はマブダチなんだよな!!!」と最高になります。

 

終盤のあるシーンは『囚人ディリ』と同じだ!と思いましたが、『グリーンバレット』の暴力の方が好きだな……としみじみ思いました。(インド映画の暴力と正義や友情などの文脈はそんなに私は得意ではないと改めて感じて衝撃でした。インド映画が不向きだと気がつきたくなかったのですが、もう自覚せざるを得ないので……)

それにしてもこんなに重火器ぶっぱなすシーンあったか、『エクスペンダブルズ』に?と思いましたが、あったな!!!と思いました。見ていてよかった、『エクスペンダブルズ』シリーズ!!!4も楽しみですね!!!!(唐突なダイレクトマーケティングですみません。)

 

最後の最後にやりきったぞ!と思っていたら激強ラスボスに全員がボコボコにされる中現れる国岡さんと、「グリーンバレット 最強殺し屋伝説国岡 [合宿編]」と出るところが最高すぎて脳で脳内麻薬が出ました。この作品で、「最強殺し屋伝説国岡 [合宿編]」が始まるのはここなんだ……となり……これが伝説……

 

皆で支え合って銃を撃つシーンもめちゃくちゃいいし、大坂さんが最後に写真を撮ると言われて「気持ち悪い」と言われているのも(盛り上がっている途中で、急に写真撮るよ!って言われたらそうなるよな)と若い世代の交流にずかずか入っていってしまう年長者を厄介がる雰囲気を感じられてよかったです。

鹿目さんに声を掛けるのをやめる国岡さんに、(百合の間に入る異性は許されないからか?!)と百合目線で考えてしまいました。

 

撮影時のオフショットやNGシーンらしい場面を入れてくれるのも最高です。

あとめちゃくちゃ人を殺した後でカラオケ行けるのは元気でかわいいし、めちゃくちゃ仲良さそうでもっと見たい!!!になりました。萌なので……

 

 

『最強殺し屋伝説国岡 外伝 国岡ツアーズ 大阪編 蘇る金のドラゴン なにわアサシンの逆襲』

『最強殺し屋伝説国岡 外伝 国岡ツアーズ 大阪編 蘇る金のドラゴン なにわアサシンの逆襲』(同人BDとされている作品です。)を手に入れたので鑑賞しました。

 

※入手は劇場での購入や通販といった手段があります。完売していた時期もありますが、再入荷をしている場合があります。転売などはやめましょう。(ケースに注意書きがあります。)

cinemart.stores.jp

 

感想はめちゃくちゃ最高!でした。

金龍ラーメンにも行ってみたい!と思いました。

 

 

以下は何も考えていない感想です。

金龍を食べ過ぎる国岡さんにびびります。さすがに朝から行くのは好きを通り越して執念では?

でも、ラーメンをたくさん食べれる体力と食欲は、見ていて楽しくなるくらい金龍のラーメンが美味しそうでよかったです!! 人がたくさん食べるシーンがとても好きです。

 

食べ過ぎでは?というくらい観光をしながら食べまくっていて楽しかったです。

 

唐突に初めて入った会社での「あ~嫌だよね、社会……」というエピソードを話してくれる国岡さんに、労働は悪と決めつけたい気持ちが強まりました。

 

大坂さん、本当にさあ……『ガチ恋粘着獣』みたいなことを言い始めていて怖いし、よく分からない信者(?)に素人の胡散臭い説教される国岡さんがかわいそうだと思いました。しかし、適当に応じてあげる国岡さん、優しすぎる……(ここで大坂さんを理詰めで追い込んでも全然聞かなさそうですが、逆切れで開き直りそうで怖いから適当に相手にしている気もしますが)

 

家にあった金ぴか銃? その金ぴか銃は厳重なケースに入っている??? それで戦う??? になって無茶苦茶理論が展開されるのが怖くてよかったです。(新興宗教の無茶苦茶飛躍した説明とか信条みてえ~~……怖……という気持ちになれます。)

 

カラオケで絡んでくる人たち絶妙にうざくて、怖い感じが”現実にいそう”という雰囲気があって仲良くなりたくねえ!!!と思わせてくるのがよかったです。

 

喧嘩を売ってきた殺し屋がご丁寧に住所を教えてくれるのが面白くて笑いました。映画ロケ地の聖地が住所まで分かる!!

あとアクションも最高ですごかったです。まさかドロップキックが見れるとは……ドロップキックは怪我が怖そうですごく大変そうですが、画面映えがすごくて映画~~!!!!という感じがしていて好きです。

あと国岡さんがトレーナーを脱ぐので、「腹筋すご!そもそも鍛え方がすご!!!」と改めて思いました。(冷静に考えると、殺し屋が服を脱いで素肌をさらすのは仕事ではかなり危険な行為なため、他の作品ではあまり露出がない恰好が多いのかななど改めて思いました。)

 

国岡さんがお母さんに会いたくない理由がよく分からなかったのですが、「サイエンスサイエンス」という感情優先のよく分からない理屈と、合理的かつ個人主義(と私は解釈している)国岡さんの考えが合わないのだろうなとしみじみ思いました。

(ドキュメンタリーがニュースみたいなもの?というセリフに、うーん……説明が難しいが、ドキュメンタリーとはそもそも現実の物事を正しく(あるいは偽りなく)映せるのか?という問題(そもそも真偽とは何か)もあり、えーっと……となってしまったのですが、国岡さんはこういう定義や他人と考え方・共通認識をすり合わせてから話したいタイプで、お母さんは自分の認識している範囲のことですべてを理解・善悪つけたいタイプなのかな?という感覚です。こういう世間でよくある絶妙な人と人とのすれ違いを的確に作品で描く監督がすごすぎてすごかったです。)

あとダークTVってなんですか?!ダークアマゾン以外にもダーク電子レンジとかある世界線ですか?(ここのあたりでめちゃくちゃ笑いました。)

 

NGシーン集とアクションメイキングもありすごく興味深かったです。

アクションシーンって本当にすごい!!!最高!!!

 

ケースの裏面にしっかりと「転売禁止」と書いてあります。転売はやめましょう。(転売はやめてほしい!!と私も思っています。)

*1:この記事でオレンジ色の服をたくさん持っていたのが印象的でした。

https://dailyportalz.jp/kiji/dont-worry-about-fashion-anymore