『ファーストミッション』を見た感想などです。
最高すぎて頭がくらくらするくらいだったので、記録として書きます。
本当にめちゃくちゃ最高の映画で見られて最高です！
感想
感想の前に
『カラテキル』を劇場で見たとき、私が夢に見ていた理想のアクションがあった。漫画やアニメのようなアクションを、ずっと本当の人がやっている作品を見たかったからだ。
今まではテレビで休日に一人でぼんやり見ていた洋画がアクション映画鑑賞の経験のすべてだった私にとって、『カラテキル』は理想かつ人間が可能な身体の動きを極限まで美しく、かっこよく映しているように見えた。
それ以来、ホラー映画を主に見ていた映画鑑賞のラインナップにアクション映画が追加され、香港映画に心を掴まれたような経験を経て、いつの間にか同人誌を作ったり、海外旅行の際に言葉の分からない地でなぜか映画を鑑賞するようになっていた。
つまり、『カラテキル』は私にとっては大切なきっかけであり、人生を変えてしまうことになる分岐点の始まりであり、私の世界を広げてくれた非常に思い入れのある作品である。主演であるHAYATEさんも同様だ。
このような経験を伏線回収するといわんばかりの機会が訪れた。
『ファーストミッション』の上映があった。それも上映時の挨拶つきで、監督やHAYATEさんがいらっしゃるというものだ。
この鑑賞記録は、こうした経緯があるがゆえに非常にオタクの感想思い入れが強く、独断と推しへの狂った目線が含まれている。
感想
お兄ちゃんが負傷している場面から始まるため、（推しが死……？いやだ～～～～）となりました。
最初からクレイジーとも思えるロングショットとすごいアクションが続いていくのがすごすぎて、自主映画とは？となりました。概念が壊されていく……！
カメラワークが気になるな？何でこの映像は撮れているんだろう？と思っていたら、すべて伏線として回収されていきます。後半での伏線回収が気持ちよすぎてもう脳内で合法麻薬がたくさん出るうえに、推理小説のように（あそこのセリフってそういうことか！）（裏ではそんなことが！）（こうやってこの映像を撮っていたのか！）と楽しく見ていました。
単純にアクションがすごくてかっこいいだけではなく、複雑に背景などが絡み合っていて多重構造のアクションになっているのも最高すぎる！最高！！！
途中から覚醒した姫ちゃん強すぎて怖いくらい勢いがあって最高です。強くてかわいくてお兄ちゃん思いで……船橋、羨ましいな……私も姫ちゃんに倒されたいです。（最悪）
前半の謎が後半からどんどん回収される前に、癖がありすぎて一瞬で好きになる人物がたくさん出てきて最高です。
レーザービームが撃てるすごい銃は敵に使うのか？と思っていたら、最後の最後までお兄ちゃんを弱体化させるため（誤射）に使われており笑いました。弱体化しないとめちゃくちゃに敵を倒すうえに、妹を傷つけたら復讐ですごい大変になりそうなので弱体化は正しいと思います。（しかし、内臓をいくつか失っていてもなお約二日ほどでバキバキに敵を倒せるようになる。船橋のヒーローってすごい。）
あと眼鏡と癖毛のいじりがすごい。そんな眼鏡で擦り倒すなんて……
妹が傷つくくらいなら船橋なんてどうでもいいとあっけらかんと船橋市民と先祖代々の務めをあっさり捨てるお兄ちゃんに、船橋市民とご先祖様たちはどう思ったのか聞きたくなりました。しかし、その後に即座に手のひらを返すお兄ちゃん、都合がよすぎる！
お兄ちゃんに戦い方を教えてもらう姫ちゃんの場面が最高すぎて、最高……になっていたら技を教える過程でつい一瞬本気を出してしまうお兄ちゃんが強すぎて（ひえ……）となりました。『カラテキル』を彷彿とさせる強さだ。
BJ先生みたいな人、誰？！となっていたら一回しか出ないため誰？！と終わったのも好きです。面白いから……（あとパンフレットにもBJ先生とあって二回笑いました。）
「はじめてのおつかい」について嫌いと言った瞬間銃口を向けられるヤバイ空気がクレイジーすぎて笑いました。お兄ちゃんの妹愛が常に斜め上を行く……！頭が追いつかない！
お兄ちゃん同行での任務（はじめてのお使い）開始後に、なぜカメラで撮影されていたか、前半での敵の動きが実はお兄ちゃんたちにアシストされていたものだったと分かっていくのが面白すぎて最高です。段ボールでついていくお兄ちゃん、メタルギアソリッドみたいで好きです。
この映画を見ているとヒーローへの突っ込みと、「それでもフィクションで見る王道のヒーロー像はかっこいい」があって笑うと同時に、でもヒーローってこうした映画でまっすぐ描かれるとすごくかっこいいなと気がつきました。（アメリカ映画などのヒーロー像は正義の側面に疑問を感じてしまってあまり好みではないのですが、『ファーストミッション』は「無理だとしてもうやらなければいけないことがある」という日常の些細な問題であってもそれぞれの人々が自分自身のヒーローなんだと思えて好きです。）
あと前半を見たうえでも後半あらためてアクションがすごい……と感動します。蹴りがかっこいい！カメラもしっかりかっこよく見やすくて最高！パンチも勢いがあり、なおかつSEに重みがあって重厚かつ勢いがあるアクションで見ていて楽しい！最高！！！！！（語彙が消滅しました。）
あとパルクールもすごいというか、HAYATEさんの身体能力が高すぎて（この壁を乗り越えた？？？）と脳がバグりそうで最高です。街の風景がアクションの舞台としてまったく違うものに見えてくるのですごい！！！
出てくる人たちも癖があって、見ていて笑いました。インディジョーンズっぽい人、ブロガーなの？！と思っていたら、一瞬で倒されてしまい悲しくなりつつも笑いました。あと葉問っぽい人とか、数珠をつけている人とか、ドンマイに突っ込みを入れる人、などなど全員が好きです。（しかし、足止めのためとはいえ下に穿いていたものを脱がされた人たちはかわいそうでした。あとタイガーマスクを無理やり取られた人も……演出が細かすぎて突っ込みどころと面白いところがありすぎる！最高！！）
途中で青い服を着た変態がいると言われてしまっていて、船橋のヒーローのはずだが？いいのか船橋市？！と少し思いましたが、傍から見るとお兄ちゃんが服を脱がせてきたり、姫ちゃんが容赦なく敵をボコボコにしたりしたため、「青い服を着た変態」となるよな……と思いました。
姫ちゃん覚醒時のときのお兄ちゃんの声が聞こえる場面で、（妙だな、左側がやけに映らない）（お兄ちゃん、しっかり妹に優しくも厳しいな）と思っていたら、しっかり伏線回収されてすごかったです。ほぼ推理小説では……？
途中で「はじめてのおつかい」のテーマ曲が流れるところで（今、ここでこれを……！！！！ぶちあがる！！！！！）（こんな危険なおつかいがあってたまるかよ！！！！！でも、心配になるよな、こんなに大切な妹のはじめてのおつかいだからよ！！！！）と完全に理解しました。最高を。
最後の赤月たちとの戦いや護衛隊長との戦いもかっこよすぎて、もう脳がぐちゃぐちゃです。ありがとうございます！（強くてかっこよくてかわいい女性のアクションが好きすぎるので、パンフレットを読んでいたら『姉妹の契り交わした』とありもっと最高になりました。スピンオフで施設で出会った白と寧音の話が見たい……となりました。）
上映後挨拶など
伊澤さんが主人公になる可能性があり、姫ちゃんを演じたオーディションが存在すると聞いて（世界って素晴らしいな……）と感動しました。（最悪）
しかし、配役にそれぞれの俳優さんたちがどういった役を演じたらはまるかを想定して決めたと聞いてプロってすごいなと改めて思いました。
「はじめてのおつかい」はしっかり買い取って許可を得て使っていると聞いて驚きました、しかし、過去に「はじめてのおつかい」を見ていた記憶がそっくりそのまま蘇ってきて最高！！！！になったので英断だと感動しました。
冬に撮影をしたらしく、本当にお疲れ様です……と思いました。
パンフレットにも載っている方で連絡がつかない方がいるという話が出たとき、劇場で鑑賞していた人の中に知り合いの方がおられて（こんなことある！！！？？？）と思ったら、HAYATEさんたちもそう仰っており劇場内の空気がすごかったです。雰囲気が（こんなことあります？！？！？！）と一致していました。
その他にも続編などのアイディアを拝聴できて最高でした。HAYATEさんという推しが目の前にいる……現実ってすごい、そう思いました。（語彙が消えました。）
あとアクションの一部が三元さんとHAYATEさんが考えたものを演じてもらった場面があると話していたのですが、私が好きな俳優さんが実質共演という最高すぎる事実を知り、脳が限界を超えた気がしました。（『オカムロさん』でもアクション監督とアクション監督補で一緒にお仕事をされていますが……）
また映画のテーマにいろいろな人々同士で隔たりなくというものがあるのかなと私は感じたのですが、「心身にどのような病気・特徴・障害・個性があったとしても、”物語・作品に必要だから”ではなく、”そういう人が現実にいるから映画にも出てもらっている”という事実を映したい」といった姿勢を感じて、こういった価値観が広がってくれるといいなと改めて思います。
その他にも質問に答えられたり、いろんなお話をしていただけて本当に最高です。こんなに最高ってあっていいんだ……と心から思います。
あと視線をもらって写真を撮らせてもらいました。家宝、国宝にしたいなと心から思いました。（妄言）
その後にパンフレットにサインをいただいて、手が震えました。
最高のアクションと最高のヒーローたちが見られて最高なので、ぜひ見てください！！！（露骨な宣伝ですが、上映後の挨拶で言われたので露骨に宣伝します。）
